16世紀末スコットランド。
魔女狩りで母を失ったマクドネル氏族長の娘で、三姉妹の次女ジリアンは、姉の元婚約者キンクリーグ伯との婚姻を望んでいた。
前妻の死に関わっているという噂と冷酷な雰囲気はあれど、黒い髪と瞳を持つハンサムな伯爵に、ジリアンは初めて会ったときから強く魅かれていた。
そして、家族のなかでただひとり、何の魔法の力もない自分も、伯爵夫人になれれば居場所ができるのだ。
女性を信用していない伯爵の気を、なんとかひこうとするジリアン。
だが同じ頃、彼女の身にも不思議なできごとが起こりはじめる。
伯爵の前妻の死の謎は解き明かされるのか。
原因不明の病に臥せっている父、そして、ジリアンにもふりかかりだした危険なできごとは何を意味しているのか!?
「ハイランダーと魔法の乙女」に続く、ジェン・ホリングの熱きヒストリカルロマンス第2弾!